日本のドラマを見直した話
日本のドラマも捨てたもんじゃないね。
「半沢直樹」シリーズのドラマを知ったのは現在放映中のシーズンが始まる直前、Gyaoで再放送がやっており、それで一気見をしたことからである。もともと気になっていたドラマではあったのだが、最近集中力が全然持たず、ドラマなどは集中してみることができないだろうなと思っていたのである。
ところがそんな心配は杞憂に終わった。集中力など全く衰えることなく、むしろより鋭くなっていってあっという間にドラマ1シリーズを見終えてしまった。そして今も、毎週日曜日の21時が待ち遠しくて仕方ないのである。
さて、映像派よりも断然本派の私からしてみると、良いドラマがあったらそれの原作を見なければ気が済まない。ドラマはどうしても時間の制約等があり、原作の良さを百パーセント引き出せてはいないのではないかと考えているからである(それはアニメなどに関しても同様であるが)。
さて、早速ドラマの原作である『オレたちバブル入行組』、『オレたち花のバブル組』の二冊をこれまでにはないスピードで読み進める。四時間ほどかけてあっという間に読み終えてしまった。
読了後に思ったのは、ドラマの入念な作り込みである。原作ではすらすらと流れていってしまう場面に対しても、時間をかけて丁寧に映像にしているのである。そして原作のほどよい改変。原作では存命の父を殺したり、父の会社の存続ピンチを作り出したのを大和田に切り替えたりするなどして、より視聴者が勧善懲悪時に得られるカタルシスを大きく得られるような改変が行われていたのである。当然ながら原作が高クオリティだからこそなしえる大成功なのであるが、このシリーズに関しては原作通りに映像化しても決してここまでのヒットはなかったであろう。改めて、日本のドラマも捨てたものではないと見直した。
上に挙げた改変に加え、いくつもの細かな改変がドラマには見られる。ドラマを見ている人は、ぜひとも原作とドラマを見比べてみてほしい。