仕事柄平日に映画を見るのがかなり難しく、今朝7:00の朝一でようやっと『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を見ることができた。
エヴァとの出会いは私が幼稚園の頃であった。父が録画を見ていたのを一緒に見ていたのだが、その時は単に「ロボットがかっこいい」くらいのレベルでしか見ていなかったと思う。父が特撮だったりロボットアニメが好きだったりしたので、そのいくつかの作品のうちの一つに過ぎなかったのだ。
本格的にハマり始めたのは小学生の時から読み始めた漫画版か。幼稚園の頃には全く理解できていなかったエヴァの世界観が徐々に理解できるようになり、一気にエヴァの世界に浸っていった。そしてアニメも見直し、すっかりエヴァの虜になっていた。
新劇が高校生の頃、アニメファンとして脂がのり始めた頃であり、新劇の発表があった時には飛び跳ねて喜んだのを覚えている。「序」こそテレビ版の再構成に近い作品であったため、やや消化不良であったものの、「破」からの新しい展開に劇場でとてつもなく興奮していたことを覚えている。
前作、「Q」の時が大学生だったか。今までの「エヴァに乗って使徒と戦う物語」が「NERV VS WILLE」へと大きく舵切りされ、賛否両論となった作品であるが、個人的には良かったと思う。
そして気づけばTV版の設定年代であった2015年も越え(当然ながら使徒が襲来してくることもなく)、今週いよいよ最後のエヴァとなる本作が公開された次第である。
結論から言うと、私はこの作品に大変満足している。決して投げっぱなしではなく、落としどころとしては今までのエヴァシリーズの作品の総決算として仕上がっていると思う。映画を見ている最中に説明もつかない涙も出てきた。エヴァに触れた人はぜひ見てほしいと思う。
エヴァが誕生して25年。幼稚園児だった私は、気付けばアラサーになっている。その間、私の近くにはエヴァがあった。この作品のおかげで、アニメーションという素晴らしい文化の虜にもなった。今の自分の一部を築いてくれたエヴァの作品、そして関係者に、感謝をしたい。