【企画】今月のタダ本(2020年6月・一般小説の部)
ついに戻ってきたぜ「タダ本」が!
実に4か月ぶりの「タダ本」企画である。タダ本に関しての情報はこちらから。
冊数が50冊から15冊と大幅に減少したことにより、紹介の手間は大分省けるようになったが、個人的にはやはり50冊の方がよかったと思える。
さて、今回購入したのは以下の6冊。
1.蒼井上鷹『最初に探偵が死んだ』
2.蒼井上鷹『俺が俺に殺されて』
3.有間カオル『死神と桜ドライブ』
4.有間カオル『夢みるレシピ』
5.中村文則『去年の冬、きみと別れ』
6.ピエール・ルメートル『その女アレックス』
1.蒼井上鷹『最初に探偵が死んだ』
蒼井上鷹氏の作品は『4ページミステリー』で知り、ちょくちょくつまんで読むようになった。今回もそのうちの1作品である。次の『俺が俺に殺されて』でも言えることだが、蒼井氏の特徴としてそのタイトルセンスの良さが挙げられると思う。この作品もご多分に漏れず惹きつけられるタイトルであり、読むのが楽しみな作品である。
2.蒼井上鷹『俺が俺に殺されて』
ムンクの「叫び」が全面を彩っている、何とも惹きつけられる表紙である。そして裏のあらすじを読む限り、設定が何ともひどい。主人公が別所という男に殺されたところから話は始まるのだが、殺された主人公の魂が別所の身体に入るという仰天展開で話が進んでいくようである。どのような結末にいきつくか、今から楽しみである。
3.有間カオル『死神と桜ドライブ』
これもタイトル買いの作品である。『太陽のあくび』や『魔法使いのハーブティー』で有間氏の作品は読んでおり、気に入っていたから、おそらく彼女の小説は全て購入し、読むことになるだろう。ただ、テイストが上記の二作品とは少し異なりそうなので、新しい有間氏の一面を垣間見ることができそうで楽しみである。
4.有間カオル『夢みるレシピ』
同じく有間カオル氏の作品。「ゲストハウスわすれな荘」シリーズの1作目で、前回のタダ本で購入した『スープのささやき』の前の作品になるため、これでようやく両方読めるようになる。ぱーっとページをめくってみると、各章の最後に料理のレシピが載っているので、自分で作れそうなものがあったらその章を読み終わった後でぜひ調理してみたいと思う。
5.中村文則『去年の冬、きみと別れ』
初めましての中村文則氏の作品である。中村氏の名前は『教団X』や『R帝国』で耳にしたことがあるが、どれも分厚い作品であるため、まずは薄くて有名な今作からその文体との相性を確かめていきたいと思い購入した次第である。
6.ピエール・ルメートル『その女アレックス』
あとの一冊がなかなか決まらず、いろんな小説おススメサイトを検索して回った結果、評判が高いミステリ作品として紹介されたのが今作である。若干ページ数が多いことに少し困惑しているが、まあ読み始めたら止まらないだろう。そして今調べて気付いたのだが、この作品、シリーズの二作目ではないか。一作目を買わなければ。読み始めは一か月後になりそうである。
以上の六作品が6月に購入した「タダ本」の一般小説である。いずれの作品も読むのが楽しみであることには変わりがない。早く読みたいものである。