趣味のみぞ語るセカイ

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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる11 レビュー「図書館戦争 革命のつばさ」

 アニメ版「図書館戦争」完結です。

 

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 原作が大好きだったということもあり、テレビシリーズは全てリアルタイムで視聴していたのだが、残念ながら当時学生であり、円盤を購入する資金力はなく・・・

 

 テレビシリーズから4年後に原作の『図書館革命』をベースとした本作が公開され、もちろん劇場で鑑賞。そして円盤だけは辛うじて購入できた次第。

 

 内容としては『図書館戦争』シリーズの最終盤、図書隊とメディア良化隊との争いが激化している中でテロ事件が発生し、その手口が作家「当麻蔵人」の著書を参考にした疑いを持たれ、メディア良化委員会から活動停止の命令をされそうになったところを図書隊に保護されたところから始まる。当麻は表現の自由を求めて裁判を起こすも敗訴となり、ついに亡命を決意することとなるが・・・

 

 原作も含め、本作の特徴となるのはやはりフィクションの中の「リアル」である。一見、図書隊とメディア良化隊による争いというのは完全なフィクションであり、現実ではありえない。しかし、その根本にある「表現の自由」や「表現規制」は現実にも存在する紛れもない「リアル」だ。根本にあるこの問題をエンタメを交えて真剣に考えることができるという作品はなかなかないだろう。そう意味でいえば、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』に通ずるところもあるかもしれない。少し話は逸れてしまったが、本作を通して表現の自由表現規制に関して少し考えを巡らせてみてはいかがだろうか。