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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる8 レビュー「デュラララ!!」

 街が主役の変わった人たちのお話。

 

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 5クールにもわたる池袋との付き合い、ようやく見終わった・・・

 

 上にも書いたが、「デュラララ!!」の主人公は街である。

 当然、セルティ・ストゥルルソンというデュラハンにして首なしライダーの主人公は設定されている。だが、そんな「首なしライダー」がかすんでしまうくらい、キャラクター性が濃いのが本作の特徴でもある。高校生である来良組ですらまともと思える人は皆無である。ともすれば性格面は人外であるセルティが一番まともだというのがまた面白いところでもある(そのセルティも、タガが外れるととんでもないことになってしまうのだが・・・)。群像劇として成立させるためにはそれくらい個人を立たせる必要があるということだろう。そう考えると、『バッカーノ』といい、原作の成田良悟は群像劇を書くのがとてもうまい。

 

 内容を詳しく書くことはできない。誰にスポットを当てるかで説明の仕方が変わってきてしまうし、いくつもの出来事が同時進行で起きているからである。これをうまく客観的に書くことができたら私はきっと今頃群像劇を書き上げていることだろう。本作のインターネットラジオでもある「デュララジ」でも語られていたが、「とにかく見てくれ」というのが一番の感想である。個人的にはワゴン組が大好きである(運転手のとぐなんとかさんも含めて)。彼らのやり取りは本当に面白い。

 

 上で少し書いたが、「デュララジ」がめちゃくちゃ面白い。トシくんとハナちゃんの初々しいやりとりはもちろん、慣れてくるにつれて「天然ジゴロ」と称されるようになってくるトシくんのちゃらつきと、「チョロい女」ハナちゃんのすぐに照れる様は本当に聞いていて飽きない。そして「デュララジ×2」になってから定番化された変な入室も聞きどころである。やはり代表格は「サンバのリズムで入室」であろう。そしてもう一つ、宮野真守回は必聴である。

 

 以上、振り返ってみるとまるでレビューになっていない変な文章になってしまったが、とにかく言いたいのは「デュラララ!!の良さは見ないとわからない。そのかわり、見ればすぐにわかる」ということである。是非一度見てほしい。面白さは保証する。そして、あっという間に5クール見通してしまうことだろう。