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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる12 レビュー「とらドラ!」

 私史上最も見直したテレビアニメ。

 

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 言わずと知れた竹宮ゆゆこの傑作ライトノベルが原作の名作アニメである。

 物語のテンポや構成は文句なしで、バシバシと刺さる名言を連発してくる作品であり、何かの折に見直したい作品だ。

 作品の大まかな内容としては櫛枝実乃梨に恋心を抱く高須竜児と、同じく北村祐作に恋心を抱いている逢坂大河が、お互いの恋を成就させようとタッグを組むというものである。協力してお互いの恋を成就させようと努力する過程ももちろん楽しみなのだが、それに加えてお互いへの感情の揺れというのもまた見どころである。

 

 さて、名場面量産の本作だが、その中でも選りすぐりの2シーンを紹介したい。

 

 1つめは第8話「だれのため」。

 竜児争奪戦水泳大会が大河と亜美の間で繰り広げられるのだが、その最終盤。竜児がプールで溺れて救助された後のことである。竜児を保健室へ運ぼうとする体育教師に対して、「触るな!」と一喝してから、「竜児は私のだ。誰も触るんじゃない!」と泣いて叫ぶ大河のシーンは何度見ても涙が出てくる。

 

 2つめは私が本作の中で最も好きなシーン。第16話「踏みだす一歩」。

 突如アメリカに渡ることを生徒会長から告げられ、意気消沈している祐作を奮起させようと生徒会長に立候補した大河。状況が二転三転するも生徒会長の後押しもあり、なんとか生徒会選挙に立候補することができた祐作は立候補者演説で生徒会長に告白するも、あっさりと流され笑い者のようにされてしまう。それを目の当たりにした大河が生徒会長を許せるはずもなく、木刀を持って生徒会長の教室に殴り込みをかける。本気の殴り合いの末に涙を流しながら会長が言った「だから私はバカになれない」。祐作に好意を抱きながらも祐作の為に本音を口にできない生徒会長が、私は大好きである。

 

 上記した2シーン以外にも、「とらドラ!」には名場面が随所にある。見る人によって琴線に触れるポイントは異なってくるとは思うが、誰しもが何かしらのシーンで琴線に触れる。彼らの高校時代を映像で追ってみてはいかがだろうか。