趣味のみぞ語るセカイ

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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる4 レビュー「サカサマのパテマ」

 下のパッケージは上下サカサマではありません。

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 まずはじめにごめんなさい、サ行の作品レビューを1作品に絞ろうと思ったのですが絞れず、2作品レビューすることにしました(本当はもっといっぱいしたい作品あるのだけれどきりがないので)。そのうちの1本目が吉浦康裕監督の「サカサマのパテマ」。

 

 出会ったきっかけはポスターに記された言葉だった。

「手を離したら、彼女は空に落ちていく。」

 久々に鳥肌の立つキャッチコピーである。この言葉を目にしてこの映画を見ないなんて言う選択肢はあり得ない。すぐさまひかれるようにチケットを購入して見たことを未だに覚えている。

 

 内容はというと、空を忌み嫌う国、アイガに住む主人公のエイジと、地下世界の少女パテマのボーイ・ミーツ・ガールである。それだけ言うと普通の物語に感じられるが、この作品は普通ではない。タイトルやポスターのキャッチフレーズにあるように、エイジとパテマに働く重力が逆転しているのである。この世界観の発想はない。感心する。ストーリーもよく練られており、とくに最後のオチはまさに「どんでん返し」であった。その一方で、このよく練られた世界観をたった90分で終わらせてしまうのは大変勿体ないと感じた。映画後の話をもっと見てみたいと強く感じた作品であった。

 とにもかくにもこの作品は一見の価値がある。見れば絶対にこのサカサマワールドにハマっていくだろう。