趣味のみぞ語るセカイ

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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる5 レビュー「宇宙よりも遠い場所」

 宇宙よりも遠い極地を目指す少女たちのお話。

 

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 2018年のマイベストアニメーション。

 正直な話、年々アニメを見る本数は減少している。仕事の都合で時間もないので見るのは原作を知っている作品か続編がほとんどである。そういうわけで、恥ずかしながらこのオリジナル作品もはじめはリアルタイムで見てはいなかった。ところが、徐々に風の便りで「よりもいがヤバイ(面白いという意味で)」という話を聞くようになり、私も五話くらいからリアルタイムで追っかけていった覚えがある。

 

 内容としては南極観測隊員を母に持つ小淵沢報瀬に影響され、報瀬を含む四人の少女が南極を目指すという話である。それだけみると最近のアニメにありがちな女子だけでわちゃわちゃするだけの作品と変わらないように思える。確かにこの作品にもそのような場面はいくつもあるのだが、この作品の凄いところは何よりも終盤部の怒涛の畳みかけである。9話以降は毎回泣いてたんじゃないだろうか。特に12話。これで泣けない人は人じゃない。また、名ゼリフが多いのもこの作品の特徴である。特に気に入っているのは、

「友達って多分、ひらがな1文字だ」

「ざまあみろ!」

「絶交、無効」

 かな。四人の友情やキマリとめぐっちゃんの友情など、やはり友情にフォーカスを当てているシーンではそれだけ名言も多くなる。長くなって書けないけれど、報瀬が日向の為に彼女の同級生に怒るのはやはり涙なくして見られないシーンである。また、この作品はオチが何とも素晴らしい。あのオチを上回るオチに、私はまだ出会っていない。

 

 この作品のイベントにも参加したが、そのイベントも素晴らしいものであった。名作アニメのイベントとなると、つい続編などを期待してしまうものだが、この作品に関してはその期待はまるでなかった。本編の全13話に文句のつけようがないので、これにどんな続編を足しても駄作になってしまうような気がするのだ。

 この作品は一見の価値がある。また、さまざまな場面にさまざまな小ネタも仕込まれているので、何回見ても飽きない作品である。是非一見してみてはいかがだろうか。