趣味のみぞ語るセカイ

趣味であるお酒や読書、アニメ等に関して思ったことを綴っていくブログです。

【レビュー】ゲーマーズ! DLC3(葵せきな)

 勘違いラブコメの代表作もこれでお開き。

 

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 本日取り上げるのはアニメ化もされた葵せきな氏のシリーズ最終作『ゲーマーズ! DLC3』である。とはいえ、本編自体は12巻で完結しているため、DLCはあくまでもサブストーリー(おまけ)という扱いである。

 

 前半部はBlu-ray初回限定版特典の再録となっており、1~4巻の特典であるIfルート(チアキ、アグリ、コノハ、ニーナ)を楽しむことができる。個人的にはケータとアグリのファミレス会がとても好きだったので、やはりアグリルートが良かったかと思う。そして個人的に一番好きな回であった「ラブラブ半生ゲーム」の姉妹作を遊ぶというBlu-ray6巻の特典「ラブラブ王子様ゲーム」も、「ラブラブ半生ゲーム」に及ばないまでもかなり面白い。

 

 後半部は雑誌掲載と書き下ろしのものが計4作収められており、生徒会シリーズをゲーム化した「生徒会と青春リプレイ」や私が好きなファミレス会をケータと花憐で行う「天道花憐と関係性ランクマッチ」そしてチアキのゲームをみんなでプレイする短編が2編ある。「星ノ守千秋と恋愛シミュレーション」はかなりギャグに寄ったいつも通りの作風なのだが、一方で「ゲーマーズゲーマーズ!」はギャグテイストではありつつもこれまでの『ゲーマーズ!』を軽く振り返れるような作品になっており、少し物寂しい気持ちになる。その一方で、最後のチアキの、「自分、『分岐』はいらないですが、『未来』まで捨てたつもりはありませんからね?」というセリフからは、ゲーム同好会の面々の話はまだ彼らの時間軸で続いていくというように感じられ、時折彼らの世界をまた垣間見たくなってしまう終わり方であった。

 

 これにて、『ゲーマーズ!』は完結となるのだが、残念ながら、現時点で葵せきな氏の次回作の情報がまだ出ていない。個人的にはトップ3に入るくらい好きな作家であるので、早く次回作を発表してくれればと思うばかりである。

 

休日の家での過ごし方が分からない

 在宅ワークになってしまってから二週間余り。当然ながら出勤するよりも作業量が圧倒的に減ってしまったため、仕事もすぐに終わってしまう。なので家事や趣味に没頭しているのだけれども、ついに、やることもなくなってしまった。

 

 いや、本当ならば積み本はアホほどあるし、バカみたいにBlu-rayも所持しているのだからそれを見ればいいのだとは思うけれども、さすがにずっとそればかりしているのは飽きる。何かやることがほしい。

 

 で、久しぶりに料理を頑張っているのだけれども、これも一日に三食、凝った料理はできて一食くらいなので、暇つぶしにはあまり適さない。酒を飲むにしても、酒単体ではあまり進まないタチなので飲めないし、ゲームをやるのもな・・・と躊躇ってできない。これだけオールドゲームのハードがあるのにやらないのは我ながらどうかと思うが。

 

 改めて、休日に家でどう過ごせばいいのか・・・本当に、よく分からない。休日の過ごし方を、誰か教えてほしいものである。

 

「あ、ブログ上げればいいのか」と今ふと思ったが、多分そんなに上げないと思う。

藤原啓治氏のご冥福をお祈りいたします

 突然目に入ったヤフーニュースに衝撃を受けたのはつい先ほどのことである。

 数週間前に亡くなった志村けん氏の時もなかなかの衝撃を受けたが、藤原啓治氏のそれは比べ物にならないものであった。

 

 個人的に断トツで好きな男性声優であった。クレヨンしんちゃんの野原ひろしはもちろん、交響詩篇エウレカセブンホランド荒川アンダーザブリッジの村長など、すぐに藤原啓治氏だと分かる声でも様々な声幅での演技でアニメファンを楽しませてくれたものである。

 

 氏の演じたキャラクターで特に印象に残っているのは「鋼の錬金術師」のマース・ヒューズである。私が声優というものを意識しながらアニメを見始めた最初期の作品で、出番は少なかったのにも関わらず、氏の演技は非常に心に残った。野原ひろしもそうだが、父親役をやらせて右に出る者はいないくらい、父親役にふさわしい人物であったと思う。

 

 もう一つ、氏で忘れられないのはラジオである。「フジワラでいいカナ」をはじめとして、「荒川FM」や「ヒャッコ とらのこラジオ」などの氏がメインパーソナリティーを務めるラジオは本当に好きで、今でもアーカイブが残っているものは時々聞く。そのラジオでは、極度の人見知りだったり、女性パーソナリティーに「啓治くん」や「けいちゃん」と呼ばせて少し照れるというのがラジオでもお約束のようになっており、本当にいいおじさんでありながら愛くるしいパーソナリティーであった。五年ほど前であったか、電気通信大学の文化祭で阿澄佳奈氏と藤原啓治氏の2人のトークショーに参加できたことは今でも良い思い出である。

 

 数年前に一度休業した時は本当に心配で、それから復帰した時は本当に飛び上がるほど嬉しいものであった。私にとってアニメーション上での「理想のお父さん」だった藤原啓治氏がこんなに早く、癌で亡くなってしまうのは本当に悲しいものである。今はただ、彼のご冥福をお祈りするばかりである。

 合掌。

【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる38 レビュー「WORKING!!」

 よくこのファミレスラブコメを最後まで全てアニメ化した!

 

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 今回取り上げるのは高津カリノ氏原作のファミレス四コマラブコメ、「WORKING!!」である。原作が四コマではあるが、しっかりと3クール(+1話)を使って原作全てをしっかりとアニメ化し、完結した稀有な作品といえよう。

 

 語れる内容は特にない。北海道にあるファミレス「ワグナリア」で働く一風変わった従業員を描いた作品である。魅力的なのはパンチの効いたキャラクターに他ならない。ラブコメ作品のメインヒロインでありながら3クール通して全く恋愛のれの字も生じない「ちっちゃいマスコットキャラクター」種島ぽぷらを筆頭に、ミニコンの小鳥遊宗太と男性恐怖症の伊波まひるカップルや本名不詳のポンコツ少女、山田葵など、非常に個性的なメンバーが並んでいる。

 

 個人的に好みなのは「さとやち」――佐藤潤轟八千代カップルである。見た目に似合わず好きな相手に太愛しては無類のチキンハートを誇る佐藤潤と、常に帯刀し、佐藤に対しては店長の白藤杏子の話を延々とする轟八千代が結ばれるまでの非常に長い間をもどかしい思いをするのが何ともたまらない。

 

 その他にも、バラエティに富んだキャラクターと、四コマ原作の良さを損なわないハイテンポな展開もみどころである。

 そして何より、このアニメに関しては特典でついているイベントが面白い!

「油淋鶏、回鍋肉、棒棒鶏!」をはじめとしていくつもの名場面が誕生しているイベント映像も、ぜひ見てほしいものである。

 

 コロナの影響で外出できずに溜まったフラストレーションを、ぜひこの作品を見て吹き飛ばしてほしいものである。

 

 

 

【レビュー】日光いろは(ファーマーズ・フォレスト)

 日光の航の天然水仕込のクラフトビール

 

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 今回取り上げるのは株式会社ファーマーズ・フォレストが手掛ける栃木のクラフトビール、「日光いろは」である。

 

 黒いラベルから、勝手に黒ビールのような苦みのあるビールを想像していたのだが、予想に反してかなりすっきりとした飲み心地である。ラベルに「奥日光天然水仕込」とあるように、柔らかい口当たりで苦みなどもほとんどない。

 

 その一方で、アルコール度数は7.5%とわりとしっかりとしており、すっきりとした飲み心地ながらも一本飲むとしっかりとした飲みごたえを感じる。クセが少ないため、初心者でビール初心者でもわりとしっかりと飲むことのできる非常にバランスの良いビールとなっている。個人的にはかなり美味で、ビールがそれほど得意でない人にも薦めたいビールとなっている。

 

 ぜひ日光に行った暁には、このビールを飲んでほしいと思う。

 

【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる37 レビュー「楽園追放」

 フルCGロボットアニメの最高峰。

 

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 今回取り上げるのは水島精二監督が手掛けたフルCG劇場作品、「楽園追放」である。2014年当時この作品を劇場で見た時にはそれはそれは衝撃的であった。

 

 内容は人類のほとんどが肉体を捨てて地球を離れ、電脳空間「ディーヴァ」で暮らすようになった2400年の地球を舞台に、ディーヴァに対してハッキングを繰り返している犯人を捜しに捜査官のアンジェラが地上に降りたって犯人捜しをするという内容である。

 

 今作の見どころは何といっても「アーハン」と呼ばれる機動外骨格スーツ同士のバトルシーンである。フルCGの良さを全面に生かし、スピード感あふれるバトルを展開している。あれは何度も見たい躍動感のあるシーンになっている。

 

 本作は単作の劇場版であるため、せっかく作り上げた世界観等はもっと広げてほしいと個人的には強く思うのだが、幸いなことに小説版で前日譚や後日譚が展開されている。まずは劇場版を見てから、小説版にて「楽園追放」の世界観に浸ってほしいと思う。

 

愛する居酒屋にもコロナの被害が少なくない件

 不要不急の外出を控えるように言われても私が酒を愛し、居酒屋を愛することは変わらない。それゆえ、一人飲みなら大丈夫だろうと夜な夜な私は行きつけに飲みに出る。

 

 私の行きつけの居酒屋もこのご時世でもしっかりと店を開けて、いつもほどではないにせよそこそこの集客がありながらなんとか店を経営している。ただ、やはりいつも通りにはほど遠く、その店の店主と話しているといろいろな苦労話を耳にすることがある。

 

 ある店ではアルバイトのシフトをかなり減らしているという。以前は平日にも2~3人アルバイトがいる店だったが、つい先日私がお邪魔した時には板場に大将と、女将の2人で運営している状況だった。それでも店を回せてしまうというくらい、本当に人手が余ってしまっている状況なのだろう。そのおかげというとあれだが、焼き物や揚げ物を普段やらない大将の料理を食べられるというある意味レアな状況であった。

 

 また別の店では、本来はランチ営業をやっている店であり、名物のキーマカレーを味わえる店である。だが、肝心のランチ営業が、大将の子どもが休校で家にいるためにできないという。そのせいでしばらくキーマカレーを味わえていない状態である。夜の営業ではそこそこ繁盛していたが、やはり〆のキーマカレーが味わえない状態では100%その店を楽しめていることにはならないだろう。

 

 間もなく新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が出ようとしている。その状況下では、さすがに私の愛する居酒屋も店を閉めなければならないだろう。願わくは早く新型コロナウイルスが終息し、私の愛する居酒屋が早く元の賑わいを取り戻さんことを。