【レビュー】「世界征服」は可能か?(岡田斗司夫)
真剣に世界征服をしてみようだなんて考えてもみなかった。
今回取り上げるのは岡田斗司夫氏の『「世界征服」は可能か?」である。突飛なテーマであり、思わずタイトル買いしてしまった本である。
内容としては、世界征服を企む者を四タイプに大別してみたり、実際に世界征服をするまでのプロセスを考えてみたりと、思ったよりも真面目に世界征服について考えている。ただ単に世界征服を夢想するのではなく、現実的なコストや労働力のことまで考えながら世界征服を目論むのは妙にリアルである。
本書には特撮やアニメの世界で登場した世界征服を企む悪が何人も登場する。その度に思うのは、フィクションの世界の世界征服を企む者達の頭の悪さである。まあ何とも世界征服に向いていない人たちか。まあ大半の作品が子ども向けに作られている作品なので、悪は分かりやすい悪にデフォルメされているのだとは思うが…
さて、本書によると、現代世界で世界征服を達成しようとするとおそらく皆さんの想像していなかった展開に行きつくようである。どのような結末を迎えるのか、ぜひ本書を読んで確認してみてほしい。
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