趣味のみぞ語るセカイ

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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる2 レビュー「有頂天家族」

  基本的に森見登美彦作品が好きなのです。

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 というわけで、ア行のレビュー作品は森見登美彦原作「有頂天家族」。

 森見氏原作のアニメ作品といえば「四畳半神話大系」や「夜は短し歩けよ乙女」などの湯浅監督の独特の世界観がやはり印象としては残っているのだけれども。

 「有頂天家族」の方はどちらかというと家族の絆という物語性を重要視しているようなイメージがある。主人公が人である上述2作品が変な世界観を売りにしているのに対し、「有頂天家族」の方が物語性を売りにしているという倒錯性も面白いところである。否、森見作品的には「オモチロイ」か。

 当然ながら原作にはキャラクターのビジュアルが描かれていないため、アニメでキャラクタービジュアルが初めて示される(漫画もほぼ同時期か)わけだが、なかでもとりわけのお気に入りは海星である。可愛すぎないかあの狸。口の悪さも手伝って個人的にかなりのお気に入りキャラクターである。他には下鴨総一郎がかなりのお気に入りである。あの生き様は素晴らしいと思う。特に「面白きことは良きことなり」と言い切ってのける豪胆さは惚れる。そして赤玉先生に別れの挨拶を告げるシーンはグッと来てしまう。

 アニメ全体としては「有頂天家族」の世界観を損なわずしっかりと描き切ってくれた良作だと思う。もうひとつ付け加えるのであればOPの「有頂天人生」も良曲。バカとか阿呆とかいうテーマの作品にmilktub楽曲は本当によく合う。

 

 原作も含めて何度も見直したくなる、良い作品でございます。当然、続編の「有頂天家族2」も大好きですわ。