【レビュー】GARDEN(早見沙織)
やはり早見が至高。
さて、今回取り上げるのは早見沙織の最新ミニアルバム「GARDEN」。前回の「シスターシティーズ」に続き、今回もミニアルバムである。とはいえ、何年かに一回フルアルバムを出されるよりかはこうやってコンスタントにミニアルバムを出してくれる方がありがたい。お財布的には分からんが。
収録曲は以下の通り。
1.garden
2.瀬戸際
3.やさしい希望(Bossa Nova)
4.Akasaka5
5.glimmer
BONUS TRUCK.ワンスモア
1.garden
サックスの音色が印象的なイントロから始まる「イイカンジ」の曲。表題曲らしくクラップしてしまうような曲ではあるのだが、1曲目のインパクトとしては正直、前回の「yoso」の方が上かなと個人的には思う。
2.瀬戸際
まずは、タイトル。「瀬戸際」って。何かに追い込まれとるんかいな。そして、さらにイントロのシンセ。早見が本番でとても軽快に弾いているのが想像に難くない。
歌詞を見て「瀬戸際」の意味に納得。あなたが恋しくてもう我慢できないというニュアンスのようである。それにしても、激しい恋の歌だ。
3.やさしい希望(Bossa Nova)
最近ライブでもちょいちょい披露されている「やさしい希望」のボサノババージョン。ストリングスの音といい、ライブにてこのイントロがストリングスで聞こえてきたら思わず感嘆の溜息が漏れてしまう曲。まさか収録されると思わなかったため、一番テンションが上がったかもしれない。
4.Akasaka5
曲調としては個人的に今回のミニアルバムの中で一番好きな曲。それにしてもこのタイトル。何で赤坂5丁目について歌おうと思ったのか。これも早見楽曲の魅力。それにしても歌詞の「君」とはいったい何を指しているのだろうか。それがすごく気になる。
5.glimmer
このアルバムにおける「浄化曲」。本当に早見楽曲の幅の広さがうかがえる。これに関しては目を閉じながら厳かな気持ちで聴きたい。「生きるために笑って 死なないようにひとり泣いてた」の歌詞が非常に印象に残っている。
BONUS TRUCK.ワンスモア
2019年のライブ、「CHARACTERS」で初披露された曲。最近のライブ内初披露曲はアルバム等に収録されない傾向にあるので、これが収録されて正直驚いている。個人的には、前回のツアーで披露された「curtain」も収録してほしいと思うのだが、というより、「僕らのアンサー」……それにしても、このサビを聴くと「CHARACTERS」を思い出して思わず「wow」とクラップしたくなる。ああ、行きたかったなあ、中止になったツアー。
さて、今回のミニアルバムもまた早見沙織の魅力が存分に詰まった一枚になっている。ぜひお聞きあれ。