濡れた本を復元する
やってしまった・・・
ある雨の日のことである。私は外で野球観戦をしていた。バッグをベンチの下に置いており、それで雨をしのいでいるつもりであった。しかしスタンドの傾斜がひどく、雨水がベンチの下を流れていく。私はそれに気づかなかった。そして家に帰って確認してみれば私の大事な本がこんなありさまである。本好きとして最大の失態である。
さっそくこの状況を打開すべく、インターネットにてこの状態の本を修復する方法を調べてみると、「冷凍庫に入れて冷やす」という方法があることを知った。やりかたとしては、ジップロックに入れてそのまま冷凍庫で24時間冷やすというものである。にわかに信じられないが、やってみなければ結果は本がしわくちゃになったままなので、さっそくやってみる。
生活感が溢れた冷凍庫なのは勘弁してほしい。とにかくこの状態で24時間放置・・・してみたのだが、思ったよりも重傷だったようで、もう24時間放置。
そうしてカチカチに凍らせたものを解凍するのだが、ただ解凍していくのではなく、上に重しを置くということで、土鍋を置いてまた24時間くらい放置。そして・・・
ここまで復元することに成功した。
しかし、少し重傷だったようで、表紙には少ししわが残ってしまった。裏を返せば、あれだけ重傷だったものをよくここまで復元できたものである。冷凍法様様だ。
まとめとして、今回の一件から学んだこと。
「雨の日は本を持っていかない方がよい」
梅雨が早く明けないかと思う今日この頃である。