趣味のみぞ語るセカイ

趣味であるお酒や読書、アニメ等に関して思ったことを綴っていくブログです。

ウォーキング・ホッピング

 通勤中、路上のスズメを見て気付いたことがある。

 

 スズメは、ほとんど歩けないのだ。

 

 冗談ではない。路上のスズメを見てみるといい。スズメは路上では跳ねるようにして道を進んでいく。気になって鳥の生態をインターネットで調べみると、鳥の歩行法に2種類あることが分かった。スズメが採用している歩行法は「ホッピング」といい、スズメの場合は両足をそろえて跳ねる。

 一方でこのホッピングがほとんどできない鳥もいる。身近にいるのだとハトがあげられる。ハトは両足を前後に動かし、文字通り歩く。これを「ホッピング」に対して「ウォーキング」という。鳥は上述した2通りの歩行の仕方があるのだ。

 

 「ウォーキング」は大型の鳥や陸上で主に過ごす鳥が採用している歩行法である。ホッピングに比べてエネルギーを消耗しないため、長距離の移動が可能になっている。一方の「ホッピング」は樹上で主に生活する小型の鳥が主に採用している歩行法であり、素早く動き回ることに適しているが、ウォーキングよりも消費エネルギーが高い。

 2種の歩行法のどちらを採用するかは彼らの生活が密に関係してくる。陸上か樹上か、大型か小型か、彼らの身体的特性や生態が歩行にも大きな影響を与えているのである。

 

 2種類の「どちらか」ではなく、「どちらも」採用している鳥もごくわずかだが存在する。代表的なのはカラスだ。カラスは時と場合に応じてウォーキングとホッピングを使い分ける。どちらの歩行法もできるというのはカラスの万能さに一段と拍車をかけているように感じる。カラス、かっこよい。

 

 上述したようにひとえに「鳥」といっても2種類の歩行法があり、それぞれの生態に基づいて歩行法が異なるのは実に面白い。そしてそれが身近な鳥である「スズメ」「ハト」「カラス」でそれぞれ異なるというのも面白いことだ。

 明日、鳥を見かけたらどちらの歩行法か気にしてみてはいかがだろうか。