趣味のみぞ語るセカイ

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【レビュー】HAYAMI SAORI CONCERT TOUR 2019 JUNCTION(早見沙織)

 早見沙織の声に震えるがよい。

 

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 私が「アーティスト 早見沙織」を知ったのは2015年のニコ生で流されたデビューコンペティションライブであった。当然ながらその前から「声優 早見沙織」は知っており、キャラソンなどでその歌声を聴くこともあったが、歌が上手い印象はあったものの、それほど気にしたこともなかった。

 

 その状態の私を「アーティスト 早見沙織」の虜にしたのは先にあげたコンペティションライブで発表した中の一曲、「ESCORT」である。映像越しでも伝わってくる歌唱力の高さ、表現力に鳥肌が立ったのを今でも覚えている。しかもそれをデビューの場で、しかもファンではなくメディア関係者を相手にして堂々と歌いきれるその度胸にも恐れ入った。このコンペティションライブをニコ生で見て早見沙織のファンになった人も多いのではないか。

 それからしばらくして1stコンサートも行われ、そこでグッと早見沙織の世界観に惹きこまれる。今ではライブや楽曲の発表を一番楽しみにしているアーティストの一人である。

 

 そして今年の4月に待望となる2ndコンサートツアー「JUNCTION」を開催し、私も東京公演に参戦した。平成の終わりまであと2日というところで開催されたツアー千秋楽公演は、抑えきれない興奮と感動を伴ってあっという間に終わってしまった。これほど完成度の高いコンサートは久々である。人生でも五指に入ってもおかしくない最高のコンサートであった。

 

 で、早くもその公演の模様がBlu-rayで発売されると聞いては買わないわけにはいかない。早速買ってあの日の興奮を取り返すかのように画面にかじりついて映像を見ていた。

 

 今回の公演は「生の音」にこだわっており、コーラスなども含めて全て生の音が使われている。それも含めて、幾多の見どころがあるのだが、ここでは個人的おすすめポイントを絞って記述していく。

 ぜひ見てほしいポイントになるのが以下の通り。

 

  1. 「SUNNY SIDE TERRACE」~「メトロナイト」のつなぎ
  2. 「星になって」~「琥珀糖」の弾き語り
  3. ツアー中に進化していった曲 「curtain」
  4. からの早見沙織の代表曲 「ESCORT」
  5. Jazzの名盤カバー 「FLY ME TO THE MOON」
  6. 「夏目と寂寥」
  7. 弦とコーラスだけで形作った「eve」

 

 1.「SUNNY SIDE TERRACE」~「メトロナイト」のつなぎ

 「SUNNY SIDE TERRACE」のゆったりとした曲調から一転、急に曲調が早くなり、「メトロナイト」へとつなげていく。そしてここでシンセサイザーを弾く早見にも注目。

 

 2.「星になって」~「琥珀糖」の弾き語り

 弾き語りは今回のツアーでも健在。「星になって」の方は前回のツアーでも弾き語りでやっていたのでそれほど驚きはなかったが、「琥珀糖」も弾き語りでやってくれたのは本当にうれしかった。

 

 3.ツアー中に進化していった曲 「curtain」

 広島~北海道公演までは全て「ラララ」で歌詞なしで披露しており、さらに曲名すら定まっていなかった曲。未完成の段階で発表してしまうのが何とも早見らしい。私は東京公演しか行けなかったので、その進化の過程が見られなかったのは少し残念である(なお、今回のBlu-rayにラララバージョンが収録されていないのも少し痒い所ではある)。それが、東京公演で歌詞付き、曲名発表となり、一応の完成を見た形になる。そして、その曲が、歌詞といい曲調といい本当に素晴らしい。早くCDに収録してほしいと願わんばかりの名曲である。今のところ、このBlu-rayでしか聴くことができないので、必見、必聴である。

 

 4.からの早見沙織の代表曲 「ESCORT」

 「ESCORT」は何度聴いても良い。あの前奏を聞いた瞬間に鳥肌が立つし、勝手に体が動き、勝手に両手がクラップを打つように仕込まれてしまった。これぞ早見沙織の神髄ともいえる名曲である。

 

 5.Jazzの名盤カバー 「FLY ME TO THE MOON」

 ヤバイ。ただただヤバイ。過去さまざまな「FLY ME TO THE MOON」を聞いてきたが、一番好きである。MCで彼女も「某25歳児でもカバーさせていただいた」と触れていたが、もしかしたら10月開催の「CHARACTERS」でも聴けるかもと淡い期待を抱きつつ・・・

 

 6.「夏目と寂寥」

 今回のツアータイトル「JUNCTION」は同名のアルバムから引用されたものであるので、当然ツアーで披露する曲はこのアルバムに収録されている曲が中心になる。その中でもこの「夏目と寂寥」は個人的にかなり好きな楽曲である。サビの「アナタ」と2番終わりの「見切り発車」は一緒にコールしたくなる。

 

 7.弦とコーラスだけで形作った「eve」

 東京公演の会場限定で歌われた「eve」。個人的にかなり好きな曲なのが、これまたかなり好きなアレンジで歌われて泣きそうになったわ。最高。

 

 他にも見所がたくさんあり、トータルすると「平成最後にして平成最高のライブ」といっても過言ではない完成度と満足度の高さであった。強いて言えば「白い部屋」と「祝福」で流れたプロジェクションマッピングの演出がBlu-rayだと少しばかり分かりにくいのだが、それを踏まえても絶対に持っておきたい必見・必聴の一枚である。