趣味のみぞ語るセカイ

趣味であるお酒や読書、アニメ等に関して思ったことを綴っていくブログです。

【レビュー】俺の妹がこんなに可愛いわけがない13 あやせif上(伏見つかさ)

 どれだけ待ったことか、この時を。

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 本編完結から6年。ようやくオレイモが戻ってきた。

 12巻のエンディングが賛否両論であった今作だが、個人的には良い落としどころであったという評価である。まあ題材が「妹との恋愛」である以上、他に落としどころも難しく、よく着地できたと思う。その一方で他に魅力的なキャラクターもかなり多く、それぞれとフラグを立てまくった主人公だからこそギャルゲーのようにいろんなエンディングがあっても良いのではないかと思うところでもあった(要するにこの先誰と付き合うかは分からないところで終わらせるパターン)。実際にゲームではそのようなマルチエンディングでいろんな人とのエンディングが見られたわけだが、この年になってめっきりゲームをしなくなってきており、しかもPSPがオダブツとなってしまった現状ではそのようなオレイモワールドを堪能できない状態であった。

 

 そんな現状にあって小説であやせルートが描かれる、しかも上下巻でゲームシナリオに大幅加筆とあれば期待しないわけにはいかない。早速むさぼるように読んだが、さすがに上巻はドラマCDとゲームシナリオに準拠した内容であった。だが、それを小説形式で読めるだけで大方満足である(早見ボイスで脳内再生されるし)。

 

 大幅加筆と予告されている下巻が楽しみなのは言うまでもないが、発売予定が2020年だというのはこれいかに・・・加えて、作者がゲームシナリオに直接携わった加奈子ルートや一番人気の黒猫ルートは人気があれば続々刊行予定だとアキバblogのインタビューにて作者が語っていたが、できれば全員分のシナリオを出してほしい。個人的には地味子もとい麻奈実が好きなのだ。早く麻奈実ルートの執筆を・・・

 

 コホン。ともかく、俺妹好きなら必読のifシリーズ。続刊を出してもらうためにも、ぜひともお読みください。