【企画】今月のタダ本(2020年11月・小説の部)
今回のチョイスコンセプトは何でしょう?
今回のチョイス基準はずばり「さよなら絶望放送」。DJCDを聞いているとボーナストラックに「音ブログ」というのが収録されている。内容としては各回の振り返りなのだが、そこでサブタイトルも確認をすることができる。各回のサブタイトルは文学作品のタイトルパロディとなっているため、いっそのこと全ての作品を読んでやろうと意気込んだ次第である。ところが、パロディ元の作品は海外のSFやミステリが多く、なかなかネットオフのタダ本では手に入れることのできない作品ばかりである。これも時間をかけて少しずつ集めていかないとなと思う。とりあえず今回は、タダ本で手に入れることのできる作品を購入した。ネットオフのタダ本サービスの説明は以下の通り。
今回購入したのは以下の六冊である。
1.『少女地獄』(夢野久作)
2.『隣の家の少女』(ジャック・ケッチャム)
3.『ドンナ・アンナ』(島田雅彦)
5.『テロリストのパラソル』(藤原伊織)
6.『人形の家』(ヘンリック・イプセン)
1.『少女地獄』(夢野久作)
さよなら絶望放送第64回「死語の恋」より。「死後の恋」を読もうとしたのだが…痛恨のミス。「死後の恋」が角川文庫の『少女地獄』には掲載されておらず、創元推理文庫の方に掲載されているとのこと。仕方ないが角川文庫版を読むしかない。
『少女地獄』は三大奇書の一つである『ドグラ・マグラ』でも知られる夢野久作氏の書簡体小説である。夢野久作氏の作品はまだ読んだことはないが、イメージとしてひたすら難解なイメージがある。果たして、挫折せずに読めるのだろうか…
2.『隣の家の少女』(ジャック・ケッチャム)
さよなら絶望放送第62回「隣の家の彼女」より。
ジャック・ケッチャム氏のホラー小説。同氏の小説を読んだことはなく、今回が初めてである。どんな作品かはよく分からないのでこれからが楽しみである。
3.『ドンナ・アンナ』(島田雅彦)
さよなら絶望放送第126回「ドンナ・アンナイ」より。
島田雅彦氏の短編集である。またも氏の作品を読んだことはなく、どんな文体かすら分かってはいない。こう考えると、つくづく私の読書対象作家の幅が狭いなと思う。どんどん幅を広げていかなければ。
さよなら絶望放送第12回「U嬢の物語」より。
匿名の作家、ポーリーヌ・レアージュ(のちにドミニク・オーリーであることが判明)による小説。内容がどぎついのは事前調べで知っていたが、そんなことがない限り読む作品ではなかったので、精神が正常である限り読もうと考えている。
5.『テロリストのパラソル』(藤原伊織)
さよなら絶望放送第30回「チラリストのパラソル」より。
これに関しても藤原氏の作品を読むのは初めてである。史上初の江戸川乱歩賞と直木賞のW受賞作ということで、期待度は高い。なるべく早く読むことにしよう。
6.『人形の家』(ヘンリック・イプセン)
さよなら絶望放送第5回「踊る赤ちゃん人形の家」より。
ヘンリック・イプセン氏による社会劇の戯曲。あまり戯曲を読んできていないので、少し楽しみではある。ページ数も少なく、すらすらと読めそうではある。
以上、今回の6冊である。今後も買える限りネットオフで絶望放送のサブタイトルで用いられた作品を読みたいと思う。