趣味のみぞ語るセカイ

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【レビュー】ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ~扉子と空白の時~(三上延)

 ビブリアが久しぶりに帰ってきた。

 

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 今回取り上げるのは約二年ぶりの新作となる『ビブリア古書堂の事件手帖』の「扉子編」第2巻である。

 

 帯にもあるように、今回のテーマは「横溝正史」。金田一耕助や由利麟太郎シリーズでも知られる推理作家である。お恥ずかしながら横溝正史の作品はまだ読んだことがなく、横溝正史についてもそれほど詳しくなかったのだが、それでも作品の面白さは衰えることがなく、すらすらと読み進めることができた。

 

 今巻では大輔と栞子の結婚直後の話や扉子の幼少期、そして高校生になった扉子が物語として読める。帯では「シリーズ再始動」とあり、今後扉子が何歳の状態からシリーズが始まっていくのか、それとも今巻のようにさまざまな時系列の話が入り乱れていくのかは分からないが、早くも次巻が読みたいものである。

 

 みなさんも栞子や扉子と一緒に横溝正史の世界に飛び込んでみてはいかがだろうか。