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【博物館】特別展「出雲と大和」

 今年の博物館初めでございます。

 

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 1/15からトーハクで開催されている特別展「出雲と大和」にようやく行けたので今年の初博物館レポートを。

 

 2020年は舎人親王などによって編纂された日本最古の正史、『日本書紀』が成立してから1300年の節目である。今回の特別展では古代日本の重要拠点であった出雲と大和にフォーカスをあてている。

 

 相も変わらずトーハクはほとんどの展示物が写真撮影NGのため、今回も写真は少なめではあるが、展示内容を簡単に紹介。

 

 まず最初に目を引くのは入ってすぐにある「心御柱」と「宇豆柱」である。根本だけとはいえ、これほど大きな柱が実在していると古代の出雲大社本殿が高さ40m以上もあったとされる説に信ぴょう性が出てくる。

 そしてその次に圧倒されるのが出雲大社本殿の模型。10分の1のスケールとはいえ、高さが4mもあり、かなり迫力がある。

 

 次の見どころは大量の銅剣が発掘された荒神谷遺跡の出土品である。私が学生の頃は「神庭荒神谷遺跡」と習っていたのだが、今は「荒神谷遺跡」が一般的なのだろうか。まあ、それはいいとして、そこから出土した銅剣がずらっと並べられている様は壮観である。また、同エリアには同時代の遺跡から出土した銅鐸も数多く展示されており、それも見どころである。それにしても、銅鐸の用途が分かる日は来るのだろうか…

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 数少ない写真撮影OKコーナーのひとつ、銅鐸が埋められた時の再現コーナー。こういう風に大量の銅鐸が発見されたらめちゃくちゃテンションあがるわな。

 

 次の見どころは三角縁神獣鏡である。「三角縁神獣鏡」の言葉の響きや見た目にこんなにも惹かれるのは私だけだろうか。いや、私だけではないだろう。事実、ここの展示コーナーが一番客が集まっていたのではないかと思う。古来より、人は「鏡」に惹かれるのだ。

 

 最後の見どころは仏像である。時代が進み仏教が大陸から入ってくると権力の象徴が古墳から寺院に変化し、それに伴って様々な仏像が作られるようになった。今回の特別展では飛鳥時代から平安時代にかけての仏像が展示されている。やはり惹かれるのは四天王像である。萬福寺の四天王像が一堂に会するコーナーがあり、そこに足を踏み入れると圧倒される。なぜあんなにも仏像には人を魅了する力があるのだろう。

 

 特別展「出雲と大和」にはその他にも七支刀や『風土記』の写本など、いくつも見どころがある。また、もう少しで展示の一部が変わるので、まだ行っていない人も1度行った人も足を運んでみてほしい。

izumo-yamato2020.jp