【レビュー】物語シリーズ 10th anniversary ILLUSTRATION WORKS（渡辺明夫）
アニメ「物語シリーズ」を一気に振り返られるイラスト集。
今回取り上げるのはアニメ「物語シリーズ」のキャラクターデザイン、渡辺明夫氏が手掛けたイラストを４００ページにわたって振り返るイラスト集、「物語シリーズ 10th anniversary ILLUSTRATION WORKS」である。なお、とても細かい話なのだが、今回のイラスト集にはISBNコードがなく、扱い上は「書籍」の扱いではない。なぜ書籍扱いにしなかったのかは謎である・・・
本題に戻ろう。このイラスト集では、アニメ「化物語」から昨年開催された〈物語〉フェスまでのイラストを一気に振り返ることができる。円盤派の私からしてみると見覚えのあるBlu-rayのジャケットをはじめとして、雑誌のピンナップイラストや一番くじで使用されたイラストまでほとんどのイラストを網羅している。
最初から見直してみると、やはり各作品のキービジュアルは言葉にし難いオーラがある。個人的に好きなのは「セカンドシーズン」のキービジュアルだ。また、コミケ８９で使用された「忍野忍七変化」のイラストもとても可愛らしくて好みである。その他にも色々と個人好みのイラストはあるが、詳細は買ってみてのお楽しみということで。
普段は特典をあまり掲載しないけれども、ANIPILEX+購入特典のキャンバスアートがあまりにも可愛らしすぎて思わず掲載してしまった。「少女・幼女・童女」トリオは本当に可愛らしい。「激・真宵推し」の私にとってはたまらないイラストである。
それにしても、シリーズを通してこれほどキャラクターの容姿が変わる作品もないだろう。不思議なのは、これだけキャラクターの容姿が変わっているのに全くそのキャラが見失われていないということである。それだけ、物語シリーズのキャラクターは個性が強く、文字通り「キャラ」が立っているのだ。
「物語」シリーズの１０年の歴史を振り返ることのできるこのイラスト集。是非これを見て「物語」シリーズの美麗な世界観に浸ってほしい。
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