趣味のみぞ語るセカイ

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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる27 レビュー「劇場版"文学少女"」

 思わず食べてしまうくらいに本を愛している"文学少女"のお話。

 

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 前回紹介した「メモワールシリーズ」とほぼ同時期に劇場公開されたのが今回紹介する「劇場版"文学少女"」である。

 原作の第5巻である『“文学少女”と慟哭の巡礼者』を軸にして作られた作品であり、原作のクライマックスといっても過言ではないところにフォーカスをあてた物語である。

 

 この作品は原作未読者と既読者で評価が大別される作品であると思う。未読者からしてみれば美しい映像と声優――とりわけ、美羽を演じた平野綾の演技力に圧倒される良作という評価になるだろう。

 

 その一方で既読者からしてみれば、やはりストーリーに唐突さが感じられる展開に感じられる。やはりこの作品を2時間弱という尺に収めるのは難しいだろう(だからといってTVシリーズにしたとしても、やはりこの作品を全て映像化するのは少し難しいと思われる)。

 

 尺の都合があったとはいえ、この作品が"文学少女"シリーズのエッセンスをしっかりと抽出できていることは間違いない。この作品や「メモワールシリーズ」のアニメがきっかけとなって原作を手に取っていただければと強く思う。