趣味のみぞ語るセカイ

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【企画】家にあるアニメ作品を全部見直してみる25 レビュー「プラネテス」

  マイベストレコメンドアニメーション。

 

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 多分、自分の人生の中で一番好きなアニメ。

 今回取り上げるのは「プラネテス」。2003年のアニメでありながらその古さを全く感じさせることのない、「いつまでも色あせない作品」である。

 

 内容はというと、2075年、宇宙開発が進んでいる一方で宇宙ゴミが社会問題となっている状況下で、主人公の星野八郎太は宇宙ゴミを拾う「デブリ屋」の仕事に従事するサラリーマンとして様々な問題に直面するというものである。原作からして2075年の「デブリ屋」という、SFなのにどこかリアリティを感じられる設定に一気に惹きこまれる。そして未来のことを描いているのにも関わらず、先進国と途上国の経済格差や貧困・紛争などの現代の諸問題が未だ解決されていない問題としてピックアップされているのも素晴らしいことだと思う。

 

 何よりもこの作品の良さとしてピックアップされるのはそのストーリーの良さである。気に入った話を並べるだけでも「地球外少女」「拠るべき場所」「星屑の空」「バウンダリー・ライン」「ささやかなる願いを」「デブリ課、最期の日」など、枚挙にいとまがない。

 そしてやはり最終話、「そして巡りあう日々」は特筆に値する。終盤にタナベとハチでトイボックスの甲板に出てしりとりするシーン。あのプロポーズを超えるプロポーズシーンを私は知らない。最初にあのシーンを見た時の衝撃を私は今も忘れられない。最高の名シーンである。

 

プラネテスを知らずにアニメを語るなかれ」と個人的に思うくらい衝撃を与えてくれた名作である。まだ見たことのない人はぜひ見てほしいし、見たことのある人はまたこれを見たのをきっかけとして見直してほしい。