【レビュー】Resolution（戸松遥）

　戸松遥久しぶりのシングル。

　今回取り上げるのは戸松遥の最新シングル「Resolution」。シングルCDとしては実に１年ぶりのリリースである（コミックスに付属のCDとして「DELUXE DELUXE HAPPY」は今年の春にリリースされていたが）。シングルの発売はここ何年かずっと１年に１枚のペースであるのは少し寂しいが、スフィアの活動もあるため、仕方のないところもあるのだろう。

◇収録曲

１．Resolution

２．ラスタート

　表題曲の「Resolution」を初めて聞いたのはスフィアツアーの中野公演だったか。アップテンポな曲調からはSAOタイアップの毛色が色濃く感じられたのを覚えている。と、思いながら過去のSAOタイアップを考えてみると、「courage」を除いて全てエンディングのバラードテンポの曲であることにびっくりした。それだけ「courage」の印象が強く、また、戸松遥の代表曲として確固たる位置を築いているということであろう。ともあれ、SAOのオープニングにふさわしいアップテンポの曲であることは間違いない。

　カップリングの「ラスタート」はミディアムテンポのポップである。インタビューによるとタイトルの「ラスタート」は造語で、「ラスト」と「スタート」を掛け合わせた言葉であるようだ。戸松遥２０代最後の曲になる可能性が高いということで、２０代「ラスト」、３０代「スタート」を組み合わせたのだろう。作詞の半分を戸松自身が担っているからか、歌詞の各所にそのような描写が読み取れる。

　今回のシングルもどちらも「戸松遥らしい」曲であったと思う。何が「戸松遥らしさ」かと聞かれると、「多種多様」と答えるしかないのだが（そうなると、戸松遥が歌う楽曲は全て「戸松遥らしい」楽曲となってしまうのが困る）。どちらの曲も、早くライブで聞いてみたいものである（「Resolution」はもう聞いているけれども）。

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