3人旅夏の陣②「ねこの博物館」
正直なめてました、すいません。
食事を終えた我々はそのまま宿で休むつもりであったが、さすがにまだチェックインの時間には早く、他で時間をつぶすことにした。どこに行くか3人で検討していると、無類のねこ好きであるN氏が「ねこの博物館がある」という。博物館好きの私からしてみれば行かないという選択肢はない。だが正直な話、あまり期待はしていなかった。
伊豆高原ビール本店から車で15分くらいであっただろうか、途中で心配になるほど細い道を通り、無事にねこの博物館にたどり着く。
外観は上の通りである。外から見た感じ、博物館には到底見えない。
入館料1300円を払い、中へと入る。正直なところ、博物館の常設展で1300円は少し高いように思うが、その理由は後でわかる。
猫のモギリに癒されながら入り口を通る。そして、正直少しなめていた私の思いを払拭する展示に度肝を抜かれた。
さまざまなネコ科の剥製が多様な姿で展示されている。その壮大さは国立科学博物館地球館3階にも匹敵する。やはりトラの剥製は迫力がある。
最初の案内を見てみるとネコ科の単一博物館としては世界最大とのこと。剥製のほかにも、骨格標本などが並べられている。
この博物館は2階建てであり、1階は上に述べたような剥製や骨格標本などの学術的な展示が中心である。そして、順路に従って2階に上がると、
ネコの人形やおもちゃ、書籍や絵画など、ネコグッズのコレクションが展示されている。1階とは打って変わってかなりファンシーな空気感である。
なかには猫神社があり、ネコとの相性が分かるねこみくじも。
そして何より、ねこの博物館最大の魅力がこれだろう。
実際にネコと触れ合えるのである。2階には20匹ほどのネコがおり、半分くらいのネコが実際に触って愛でることができるのである。このように、首輪で繋がれているのが6匹ほど、他に、しめきりの部屋があり、そこで完全放し飼いにされているのが3匹ほどいた。この博物館の入館料が比較的高いのはこれが原因である。感覚としては、半分博物館、半分猫カフェというのが近い。
ネコは1頭ごとに名前をはじめ種類やその種類に関する説明などがされており、しっかりと学術感も残している。唯一残念なのが、ほとんどのネコが寝ていることか。まあ、寝子でもあることだし、仕方がないといえば仕方がない。
さて、N氏とS氏はこれでもかというくらいネコと触れ合っていたが、私は一切ネコに触れなかった。
何を隠そう、私はネコアレルギーなのである。